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省エネ フロン排出抑制法

オフィスにおける消費電力の削減。空調設備の見直しも重要な対策の一つとして挙げられます。 オフィスビルのエネルギー消費のうち、照明と並んで大きなウェイトを占めているのが空調です。老朽化した空調と新しい空調では、エネルギー消費に大きな差が生じます。さらにコスト面のメリットだけでなく、環境への配慮も行き届くことになります。今回は、昨今の空調に関する動向を交えて、オフィスの消費電力削減に向けた対策をご紹介しましょう。

大幅な電力削減が見込める、空調の買い替え 『古い冷媒』のエアコンは、2020年に実質全廃 古いエアコンでない場合も、故障時は買い替え検討のタイミング

大幅な電力削減が見込める、空調の買い替え 空調システムがオフィス全体の電力消費のうち、約28%を占めていることをお伝えしました。この部分のスリム化は、企業にとって大きな命題の一つです。 まず把握しておきたいのは、現在使用しているエアコンが『何年製なのか』ということ。 10年以上前の業務用エアコンを使っている場合は、今すぐ買い替えを検討すべきです。メーカーによっては、15年前の機種と比較して、同社比で『電気代約7割削減』を掲げているケースもあるほど。さまざまな電化製品が時代を追うにつれて省エネ化を実現してきましたが、エアコンもその例に漏れず進化を遂げ、新旧でランニングコストに大きな差が生じます。 加えて実践したいのは 、季節やシーンに応じた温度の調整です。環境省が推奨する温度は、 夏の冷房時の室温は28℃、冬の暖房時の室温は20℃が目安。夏の冷房時の温度設定を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力の削減になり、冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減につながるとのことです。 現在のエアコンの中には、周囲の温度や人の有無などを自動で検知し、シーンに応じたON / OFFや温度を適正に保つ機能を搭載したもの、消費電力削減と快適性が両立する製品も多く登場しています。

『古い冷媒』のエアコンは、2020年に実質全廃

買い替えをおすすめする理由はほかにもあります。 通常、エアコンや冷蔵庫など『冷やす』ことを目的とした電化製品には、熱を運ぶ役割を担う『冷媒』と呼ばれるガスが使われています。10年以上前のエアコンなら、『HCFC(R22)』という冷媒が用いられていることが多いです。 この冷媒にはオゾン層を破壊する成分が含まれているため、1987年にカナダで採択された『モントリオール議定書』により、世界的に規制が進められてきました。1989年の実績を基準とすると、2015年には10%以下、2020年には実質全廃を目指すスケジュールで進行しています。 日本においても、2015年4月に『フロン排出抑制法』が施行されました。これは、業務用エアコンや冷凍冷蔵機器などで、冷媒としてフロン類が充填されている『第一種特定製品』の管理者に、機器の点検や点検記録の保存、フロン類算定漏えい量の報告などを義務付ける法律です。 細かく管理しなくてはならないため、点検業者への発注コストや人的リソースの面においても、第一種特定製品をそのまま使い続けることは得策ではありません。 また、メーカー側もこうした世界的な動向に準じながら製品開発を進めています。10年以上前のエアコンの場合、入手が困難だったり、部品などの価格高騰によって、故障した際も修理までに時間とコストがかかってくることでしょう。

古いエアコンでない場合も、故障時は買い替え検討のタイミング

10年以上前の業務用エアコンではないけれど、どうも調子がよくない。そんな時は、故障が原因かもしれません。 例えば、室外機の騒音が大きいケース。これは、冷媒の温度を調整するコンプレッサーや、部品が摩耗したことによって振動が生じている可能性があります。 また、効きが悪い、すなわち冷えにくかったり、暖まりにくい場合は、冷媒ガスが漏れているかもしれません。 いずれかの場合、状況によっては数十万単位で修理代がかかってしまうこともありえます。 その際は、今ここで修理した場合と、思い切って買い替えた場合のコストを、数年先までのランニングコストを含めたうえで比較検討してみることをおすすめします。また、エアコンの寿命を延ばすため、フィルターの清掃や定期的なメンテナンス、部品の取り換えなどの手間は惜しまないようにしましょう。 現在は、より環境への負荷が少ない新たな冷媒が生み出され、エアコンに搭載されるようになっています。猛暑日の夏や冷え込み厳しい冬、エアコンが壊れてしまってすぐに修理できなかったら…。想像しただけで背筋が寒くなりますよね。仕事の効率がガクンと落ちるだけでなく『オフィスにはいられない』状況に陥るかもしれません。 ぜひとも買い替えを含め、消費電力の削減に向けて検討してみてはいかがでしょう。
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